22年ぶりのNew York滞在中の4月8日、ミッドタウンにある「Jazz Standard」で、92歳になったジャズ・ピアノの巨人Randy Westonのライブを聴きました。アフリカへの思いの強い作品を生み出したコンポーザー・ピアニストとして、ジャズ界における貢献度大。2m(6feet7inch)の身長は、著名なジャズマンとしては、最高身長のまさに巨人です。

当日は、「Randy Weston’s African Rhythms: 92nd B’day Celebration Blues Night」と題するプログラムで、御大の他、番頭格に懐かしのBilly Harper(ts)や、T.K. Blue(ts)、Alex Blake(bs)、Neil Clarke(perc)、Lewis Nash(ds)、という常連メンバーに、「Blues Night」ということで、ゲストとしてkoraというアフリカの21弦の楽器奏者のFoday Musa Suso、シンガーのCynthia Scottが曲によって参加しました。

左端Rady Weston

92歳となったWestonですが、彼を特徴づけるパーカッシブな奏法は健在で、Bluesはアフリカが発祥と解説するMCも含め、そこに彼がいるというだけで存在感は圧倒的でした。バンド全体で醸し出す音楽は、まさに Randy Weston’sAfrican Rhythmsの名前のとおり、ジャズを含む音楽の起源の地、アフリカを強く感じさせるもの。ゲストの2人がフィーチャーされた曲も聴かせどころが多く、150名を超える満員の観客も、92歳となったRandy Westonをリスペクトしている様子で、思い出に残るライブとなりました。

 

帰国して数日後、「きまぐれブログ」でRandy Westonのライブのことを書こうと思ったのですが、「まてよ、どこかでRandy Westonのことが出ていたな?愛読のKamebluesさんのブログかな?」と思って調べたら、Kamebluesさんの2月25日のブログで紹介されていた、京都のジャズ喫茶「Lush Life」さんのHPで紹介されていました。Kamebluesさんのブログ本文では、「お店のHPがとても丁寧」とあったので、同店のHPを拝見し、そこでRandy Westonの写真を見ていたんですね。同店のHPの「KAMIGAMO」というところで紹介されています。http://lushlife.jp/kamigamo/kamigamo.html

HPによると「Lush Life」さんは、1966年から店名、営業形態の変更や、店舗の移動はあったものの既に52年目を迎えているようです。
(ジャズ喫茶案内さんのTwitterで最近「Lush Life」さんが紹介されていました。ご主人は何と18歳からお店を始めたとのことです)

Randy Westonは、2001年~2012年まで4回も同店が主催した上賀茂神社でのライブを行っていました。(ソロで2回、上記のライブでも出ていたベースのAlex Blake、テナーのBilly Harperのそれぞれとデュオで1回づつ)さらに、上賀茂神社でのライブには、南ア出身のAbdullah  Ibrahim(改宗前のDallar Brand)も4回呼んでいます。

Randy WestonとBilly Harperのデュオを聴かれた方のブログ「LAST IN TANGO IN 丹後」を発見。
何故このようなコンサートが上賀茂神社で開かれるようになったか、また上賀茂神社という特別の場所におけるライブということで、Randy Westonも入魂のプレイで応えたことなど、良く分かる優れたブログです。 http://osachun.blogspot.jp/2012/10/randy-weston.html#more

「Lush Life」の店主ご夫妻と、常連さんが中心となった地元のボランティアの活動による、歴史的建造物でのライブの実現と継続は、全国的に名前の知られたジャズ喫茶の存在とは別の意味で、本当に立派なことと感心しました。また、開店から、ようやく5年目を迎える当店も、少しは見習わなくてはと思いました。92歳のRandy Westonは、今月は、Billy Harperを従えてイタリア、オーストリア、フランスでのライブと、超人的な活動を続けており健在です。このブログを通じ、Randy Westonの近況報告が、「Lush Life」さんに伝われば幸いです。